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【ラクレタ対談】
これからのPR業界と目指す未来  – 後編 –

今後の未来を切り拓くために、さまざまな業界の過去を振り返り、現在を見つめ直す対談企画です。

前回の「これからのPR業界と目指す未来-前編-」ではPRの意義や目的、時事問題に絡めたPR事例などをご紹介しました。後編の今回は、デジタル時代のPRの新しい価値やPRと広告の相乗効果についてなどをご紹介しています。

■この記事について

  • 読了目安:5分
  • ページ数:1ページ

■本記事のサマリー

  • デジタルメディアの広がりで、PRの活動領域は拡大している
  • 効果測定や評価がしやすくなったことで、新しいPRの価値が生まれつつある
  • PRで世の中の風向きを起こしてから広告を打つことで広告効果が高まるため「組み合わせ」が重要


社会に合わせた変化ですね。では、今後のPRに必要な視点や考え方はなんでしょうか。

山中
「歴史的にPRは『マスメディアにいかに載っていくか』という話だったのが、今はソーシャルメディアがどんどん出てきて『テレビよりもYouTubeを見ている』というような時代にもなってきています。デジタルメディアが広がった時代もそうでしたが、どんどん活動領域が広がっていくのはPRの面白いところですね。
時代の考え方や雰囲気をはじめ、何が受け入れられるのか、評価されるのかというのも絶えず変わっていきます。重要なのは、社会の情勢に目を向け、自社の顧客や消費者の行動を知るということ。いかに『人に合わせた活動ができるか』に尽きると思います」

前田
「パブリシティ&デジタル戦略ですね。
企業がターゲットに訴求するタッチポイントとして、デジタル広告とかWebページやLPなどがありますよね。これ、最初はユーザーに『有益だ』と評価されるんですが、一定レベル認知されると『あ、そうだよね』と流されてしまうんです。
そこでさらに新規ユーザーにリーチするために広告を使い続けると、獲得単価が2倍・3倍になって、どんどん非効率になっていく。
パブリシティやPR(広義な意味での)によって、そういうデジタル広告担当者たちが持っている悩みを解決するというクライアントニーズがいま本当に高まっています。

PRは今までは数値化が難しかったので、実行した施策の効果がちょっと分かりにくいことが多かったと思うんですね。
そこが、デジタル化が進むことによって、PR後にWebサイトでどのくらいPVが伸びたかなど、効果測定や評価がしやすくなりましたし、そういうPR分析を積極的にクライアントへフィードバックしています。」

前田
「PRやニュースは、企業ではなくメディア等の第三者から情報が発信されます。なので、自社でお金を払う広告とは違って、客観性があって情報の質が高いのが特徴です。
たとえば、PRによって企業がテレビでオンエアされたり、Yahooニュースのトップに上がったりすると、今まで全然リーチできてなかった層が、興味を持って企業のサイトを訪問するようになります。
これ、デジタル広告を出したら同じようにできるのかというと、数は同じでも訪問者の質が違うだろうなと思うのです。
広告とPRをうまく掛け合わせる『統合PR』を、もっと企業側に知ってもらいたいですね」

その「統合PR」とはどういうものですか?

前田
「今までのPRでは、企業の担当者はメディア露出をゴールに設定しています。でも、ラクレタの『統合PR』では、逆に入り口がそこなんです。まずメディア露出が出発地点です、と。
ようするに、いきなり広告でバーンと言われるより、世の中の風向きを作ってから広告を打った方が、人って聞く耳を持ちやすくなるんですよ。
たとえば、コロナがそうです。ニュースを見てみんな「ワクチン打たなきゃいけない」って風潮になってるからワクチン打ってますけど、コロナが全くニュースになってないのに突然「ワクチン打て」と言われたら、みんなやらないと思います。
このような『世の中の風向き』を起こす方法は、やっぱりメディア露出です。PRでメディア露出してから広告を打つと、広告の効果がより高まる。これが『統合PR』の考え方です」

──ラクレタの「統合PR」が今までのPR会社と違う点はどこですか?

前田
「従来型のPRでは、たとえば『めざましテレビ』に15秒出たら、同じ時間帯のCM 15秒と同じ金額で評価していました。PRって効果がすごい測りづらいので、何かに置き換えないと測れなかった。
しかし、統合PRでは『ブランドリフト』という考え方のもと、パーセプションチェンジ(顧客の態度変容)を起こしてブランドの価値を高めていくことを効果測定の指標にしています」

山中
「パーセプションチェンジの効果測定では、企業のメッセージがどれだけ伝わったか、ブランドにどれくらい寄与しているかといった部分を調査して定量的、定性的に評価できます。単純に『メディア露出が広告でいう何万円相当』で評価するより、ずっと本質的ですよ。
広告とPRは役割が異なるので、組み合わせて考えることが必要です。ラクレタの『統合PR』では、PRと広告を統合して運用することで、効果的にパーセプションチェンジを起こしていきます」

前田
「つまり、単発のPRとも違うし、単発の広告とも違うやり方です。
最初は現状分析から始めて、市場の地図を広げて『今貴社はこのポジションにいますよね』とデジタル分析を軸に可視化するんです。
それから、あそこの目標に向かいたいなら、今からどうステップを踏んで行けばいいか? というのを企業に伴走してやっていきます。
ラクレタの『統合PR』は、一般的な広報PRを起点にデジタルマーケティングと広告会社がやるようなクリエイティブワークやデザイン制作、イベント制作なども含めて、デジタル・広告・PR領域を幅広くカバーしています。
さらに、それらがどれだけ営業に貢献したかというマーケティング効果測定を行い、数値を可視化して、いかに効率的にしていくか、改善していくかまで取り組んでいます」


 

2週に渡ってお届けしました「これからのPR業界と目指す未来」編は以上です。

次回は今回の対談でも重要性が示されていた「デジタル」についてお話しします!

ぜひ、次回もお楽しみに!


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