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広報担当者スキルの土台を作るプレスリリース講座

プレスリリースの届け方と、それぞれのメリットとデメリット

プレスリリースの配信方法は大き分けて「一斉配信」と「個別配信」の2通りあります。

一斉配信とは配信サービスを利用し、個別配信では企業独自に所持しているメディアリストを使って配信します。それぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう。

一斉配信のメリットとデメリット

<メリット>

  • 自社でメディアリストを一切所持していなくても、配信サービスが保有している配信先一覧からメディアを選択できる
  • 作成したコンテンツは配信サービスの入稿システムに保管されるので、コンテンツの管理がしやすい
  • 配信サービスが独自に持つメディアサイトにコンテンツが掲載され、それだけで一定の宣伝効果がある(いわゆる転載と呼ばれるもの)

<デメリット>

  • 従量課金か定額制のコストが発生し、個別配信よりも投資が必要になる
  • 配信先ごとにコンテンツをカスタマイズできず、内容が汎用になりがち

個別配信のメリットとデメリット

<メリット>

  • 自社で所持するメディアリストを使うため、個別にカスタマイズした内容でリリースできる
  • コンテンツ作成を内製化する場合、人件費以外のコストが発生しないため費用対効果が高い

<デメリット>

  • 自社が所持するメディアリストに依存するため、情報発信の範囲が限定されてしまうことがある
  • 配信サービス独自のメディアサイトを活用できないのでエンドユーザーへ広くリーチできない(自社運用のメディアサイトがあれば別)

メディアが喉から手が出るほど欲しくなるプレスリリースってどんなもの?

正直なところ、メディアは記事ネタに困っているわけではなく、基本的には独自に発案したアイディアに基づいてメディア運営を行なっています。

「メディアは新鮮なネタに飢えているから、リリースすれば飛びつくだろう」と考えていると、ひどく落胆する結果もあり得ます。

まず前提として、「メディアはネタ探しのプロ」だと念頭に置いてみましょう。そこが魅力的なプレスリリースを作り、配信するスタートラインになります。

では、どうすればメディアにとって魅力的なプレスリリースが作れるのか?

よく言われる重要ポイントが、次のようなものです。

  • 「業界初」など新規性がある
  • 「日本で唯一」など希少性が高い
  • 「面白い」と思わず言わせるクリエイティブ性
  • 「これから来そう」と将来性を感じる
  • 「得をする」もしくは「損をしない」というベネフィットがある
  • トレンドに乗っている、あるいは極端に時流に逆行していて面白がられる
  • 四季折々の季節性がある
  • 人の心を動かすストーリー性が高い

細かく分類すると上記の4~5倍ほど重要ポイントがあります。ですが、これらのポイントを押さえたプレスリリースはどこの企業もやっていること。

肝心なのは、「ファクト(既成事実)」をいかに作り出し、プレスリリースに絡めていくかにかかっています。

どの企業も悩んでいる

本記事を読み、これから発信するプレスリリースを作成しようとしている人の9割以上は、対象となる製品・サービスの独自性・新規性が薄いと感じているはずです。

図星でしょうか?しかし、それは何ら問題ではなく、「製品・サービスが溢れた現代社会」の中では仕方のないことです。

そこで一つの解決策として、専門家や調査機関を交えて実験データを自ら作り出し、これまでの製品・サービス情報に新たなエビデンス(商品特徴や機能性能を証明するデータ)を加えることで補強します。こうした情報編集を工夫しながらプレスリリースに絡めていくと、面白いほどにメディアが反応してくれるようになります。

そのプレスリリース、本当に魅力的な情報が書かれていますか?

最後に紹介するのは、「ニュースのツボ」。メディアの興味を惹けるかどうかは、そのツボを押せるかが重要です。


例えば、時事性の高いプレスニュースなどが該当します。花粉が飛散する時期になり、マスクのプレスリリースが届けばメディアが目を留める可能性は高いでしょう。

しかしそれでは、ツボの浅い所しか押せません。「花粉とマスク」はあくまで、日本人の国民病とも呼べる花粉症という社会現象の余波に乗っただけだからです。

そこで、先ほどのファクトをベースにしながら目に見える新しい現象を起こしていきます。良い例として「逆チョコ」や「土用の丑の日」、「クリスマスにフライドチキン」などが挙げられます。「ニュースのツボを押す」というよりは、「新しいツボを自ら作って根気強く押し続ける」と表現する方が正しいかもしれません。

まとめ

プレスリリースは難しいようで実はシンプル。そして、非常に奥が深い。

体系的なプラクティスはなく、多くのノウハウは俗人化しているので費用対効果の高いプレスリリースは、簡単には作れません。

しかし、「絶対にプレスリリースを成功させたい」という気概と、ひとつずつ改善をしていく地道な努力さえあれば達成できない目標はありません。

本記事の内容を踏まえ、プレスリリースとは自社にとって何か?なぜ必要なのか?を、改めて見つめなおしてみていただければと思います。



いかがでしたでしょうか。今回はPRの基礎「プレスリリース」についてご紹介しました。

プレスリリースはメディアに向けたビジネスレター。ちょっとした工夫が、意外な露出につながることも少なくありません。改善を加えながら試行錯誤し続けることをオススメします。

弊社は、クライアント様の広報課題をオンラインとオフラインの多様なソリューションで解決するPRエージェンシーです。ぜひ一度、弊社のソリューションや実績をご覧いただき、お気軽にご相談ください。



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