【グローバルPRトピック】データはストーリーによって意味を持つ。データビジュアライゼーションの驚くべきメカニズム

データビジュアライゼーションは、実際に何を意味し、何をするのか
複雑な情報をシンプルに

複雑なことをシンプルにすることは、複雑さの簡素化という意味ではなく、情報内容をシンプルに脳に伝える方法を見つけることを意味します。そして、もしそのままのデータであれば複雑すぎて伝わらない情報を、色、形、パターンなどの視覚的なシグナルを使用することで(つまりデータビジュアライゼーションすることで)、脳はほぼ瞬時にその内容を理解することができるようになります。
一般的なテキストデータは白と黒で書かれていますが、ビジュアルデータには多彩なカラーを使用します。
脳がこれらのカラーを認識する際、記憶が高まることは多くの研究でも証明されています。このようにして、情報が多くの人びとにシンプルな形で共有されることで、多くのコラボレーションが可能になり、Spotifyの成功例に見られるような、新しいアイデアを生み出すことへとつながっています。
データビジュアライゼーションは正しいインサイト(潜在的な欲求)をユーザーに与える

データビジュアライゼーションは、データを把握し、どのようにアクションを起こしたかの追跡ができるため、企業の戦略をシンプルにするだけでなく、新しい戦略を定義する上でも重要な役割を果たします。
各種ビジネスツール、プラットフォーム、調査から得られたインサイト(潜在的な欲求)は、さまざまな目的に使用できると同時に、PR戦略とコンテンツを決定するのに役立ちます。
人間は生活の大部分を視覚に頼っているため、データビジュアライゼーションしたデータは脳に強烈なインパクトを与え、効率的に正しいインサイトを導き出します。その結果、競合企業やユーザーに対して優位な戦略や獲得方法が明確になり、収益を高めるための重要な手掛かりになります。
さらに、ターゲットにするべきユーザーの設定、ターゲットのポジショニング、そして、どのように彼らにブランドメッセージを届けるか、といったことにも活用できます。
インサイトはユーザーに対してブランドメッセージを明確にするための鍵ですが、彼らの行動、発見、変化の同義語でもあります。言い換えれば、伝達方法の最適化ということになります。
言葉にできないストーリーを語る

データビジュアライゼーションされたデータにはストーリーがあり、背景にある意味を伝えます。
データ自体は多くの数字や文字で書かれた断片的な事実の集合体ですが、これらのデータを特定の方法で分析すると、それまで見えなかったデータ間の関係性とつながりが現れ、その背景に隠されていた驚くべきストーリーが見えてくる、といったことがあります。
こうして分析データから抽出した正しいストーリーとメッセージを、ビジュアル化したストーリーに変換することで、非常に強力なメッセージとなります。
データビジュアライゼーションを使用して成功しているブランドは、自社の独自データを活かして、影響力があるストーリーを創造し、すでに多数の競合でレッドオーシャン状態にある業界で、独自の地位を確立しています。
ブランド力を高めるには、多くのユーザーに共通のイメージ認識と共感させる事が重要ですが、ビジュアライゼーションをビジネスに活用することで、ブランドが掲げるこうしたミッションの達成をより早めることができ、飛躍的にブランドポジションを確立させることができます。
最後に

データビジュアライゼーションの専門家デビッド・マキャンドレスが10年前のTED talkで次のように述べています。
「もし、あなたが目の言語と心の言語を組み合わせると、2つの言語を同時に語り始めることになり、それぞれが互いの機能を強めます」 。
人間は目で見たものに感情が動き、その内容を記憶します。
目の言語であるビジュアライズと心の言語であるエモーションとを組み合わせることで、目で見た事が脳を経て、その情報が心に伝達されます。何かを感じて素早く共感したり、正確な意思決定が出来るのは、このためです。
いかがでしたでしょうか。今回は海外のPRトピックとして、データビジュアライゼーションをご紹介しました。
読者のみなさんも日々社内外に情報発信する際に、データをビジュアル化する=データビジュアライゼーションを意識することで、相手に効率的に情報が伝えられ、これまで見えなかった新たな課題やつながりが見えてくるかもしれません。
弊社はデータビジュアライゼーションの視点に基づいた各種クリエイティブや、UI/UX視点に基づいたウェブ制作を手掛けております。ぜひ一度、弊社のソリューションや実績をご覧いただき、興味がおありでしたらお気軽にご相談ください。
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